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研究対象

石ころで人をつなげる~日本のロックバランシング第一人者からのご提案

ロックバランシング概要

ロックバランシングについて、未だ明確な定義はないが、インターネットなどのメディアを介した拡散によって、その画像は多くの人が目にするようになった。
そのため、未定義アートとしての作品群が先行しており、アートジャンルとしての定義づけが期待される反面、そもそもロックバランシングがアートであるか否かの議論があまりにも少ない実情もある。

したがって、アートか否かを問わず、作品を「ロックバランシングだ」と宣言すれば、それはロックバランシングであり得るが、第三者も納得し得るものとしては、おおよそ次のような判別が可能である。

・石を複数個積み上げたもの
・石を任意の置き方で立てたもの
・石のバランスを取り不均衡な状態で静止させたもの

※石は一切加工されていない自然石が基本であり、コンクリートブロックやレンガあるいはその他の「硬いもの」が用いられることがあるが、それらは「ロックバランシングを模したもの」である。

また、ロックバランシングという名称が現在のところ最もポピュラーと思われるが、ストーンバランシングという名称も使われているし、各国の言葉で呼ばれる名称も存在する。
いつ、誰が始めたかについても定説はない。前述のおおまかな括りであれば、ケルンや道祖神、あるいはストーンヘンジなども含まれることになる。
作品として創作され、撮影した写真を公表した先駆者としてはBill Danらのアーティストが挙げられる。彼らは、ランドアーティストやフォトグラファーでもあった。
後年、SNSを介して各国のロックバランシング愛好者が繋がるまで、彼らが「ロックバランシング」もしくは「ストーンバランシング」のトップランナーであった。

著名なアーティスト

Hundredth monkey・・・世界中のロックバランシングアーティストを紹介するBetti Failla女史の試み。

現代ロックバランシング(BAWI以降)

2011年4月、アンコーナ・ポルトノヴォの海岸で、最初のロックバランシングイベント「Incredibili equilibri probabili」が開催された。
このイベントこそ、後の国際フェスBAWI(Balance Art World Intermeeting)の前身であった。

2012年4月、同じくアンコーナ・ポルトノヴォの海岸で、最初のロックバランシング国際フェスBAWIが開催された。
 この開催に合わせて、主催者した Carlo PietrarossiBetti Failla らは、この新しいアートのマニフェストを策定した。

マニフェストは、英語の他イタリア語、フランス語、スペイン語など、世界各国の言語でリリース、BAWI会場で配布された。日本語版は石花ちとくが担当した。
※当時のパンフレット↓


日本のロックバランシング